嶋基宏 オールスタースピーチ

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嶋基宏選手が2011年7月24日のプロ野球オールスターゲームで行った感動スピーチ全文

あの大震災からたったの1カ月半でここKスタ宮城で試合ができた事、
そして今日ここでマツダオールスターゲームを開催できた事、改めて「ヒトの力」はスゴイ!、
と感じました。
いろいろな方々のご協力、思いがあって、本日、ここ仙台、
東北の地でオールスターを開催する事ができました。
被災地への支援をしていただいた日本中、そして世界中の方々、本当にありがとうございます。
東北を代表して御礼を申し上げます。
3月11日、信じられない大災害が起こり、正直野球どころではないと思いました。
今、仙台の市街地には元の生活、日常が、徐々に戻ってきましたが、
まだまだ復興には時間がかかります。
スタンドの高いところにいらっしゃる方、バックスクリーン後方、海の方をご覧ください。
ここからわずか数キロしか離れていない沿岸部では、
まだまだ助けを必要としている方々が多くいます。
先日、遠征へ行くために、仙台空港へ向かう途中、青々とした光景が見えました。
4月7日に僕たちが初めて仙台に戻ってきた時に比べると、一見明るい景色に見えましたが、
よく見るとそれは田んぼや畑に無造作に広がっている雑草でした。
それが意味する事を考えると、やり切れない気持ちになりました。
しかし、生かされている僕たちは前を向いて、自分の人生を切り開いていく使命があります。
「ヒトの力」はこんなものではないはずです。
僕たち野球選手の使命は、野球の魅力や、そこから生まれるドラマを通じて、
「ヒトの生きる力」に貢献する事だと思います。
ここKスタ宮城の開幕戦で、僕は「誰かのために闘える人間は強い!」と言いました。
ここにいる選手たちは皆、「誰か」のために闘っています。
日本中に感動していただけるようなプレー、
そしてプレーしている僕たちも感動できるような戦いを後半戦繰り広げていきます。
一緒に感動を分かちあい、熱くなり、「ヒトの力」を信じて、
明日からまた一緒に前を向いて歩いていきましょう。
きっと、「できるはず」です。
本日は存分にこの「マツダオールスターゲーム2011」を楽しんでいってください。

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